チーク材とは?
・チークの木は、通常20〜30メートルの高さまで成長しますが、条件が良ければ40メートル以上に達することもあります。
・幹はまっすぐで、樹齢が進むと直径が1.5メートル以上になることもあります。樹冠は広がりがあり、葉が密集しているため、全体的に堂々とした姿を持ちます。
・葉は大きく、長さ30〜60センチメートル、幅15〜30センチメートルに達することもあります。葉の表面はざらついており、裏面には短い毛が生えています。葉は乾季には落葉します。
・花は小さく、白色または淡黄色で、集まって円錐花序を形成します。花は芳香があり、主に雨季の終わりから乾季の初めにかけて咲きます。
【チーク材の特徴】
〔1〕概要
◎チークの木(学名: *Tectona grandis*)は、インド、ミャンマー、タイ、ラオスなど、南アジアや東南アジアを原産地とするクマツヅラ科の落葉広葉樹です。
◎チーク材は、その高い耐久性と美しい外観から、高級家具や建築材料として広く知られています。
◎チークは非常に価値の高い木材であるため、乱伐や違法伐採の問題が起きていました。そのため多くの国では、チークの植林や管理を重視したプランテーションが広がっており、持続可能な林業が推進されています。なかでもFSC(森林管理協議会)などの認証を受けた木材が推奨されており、合法的かつ持続可能な供給を確保するための努力が続けられています。
〔2〕木材の特性
◎チーク材は金褐色から濃褐色までの幅広い色合いを持ち、時間が経つにつれて色が濃く、深みが増します。経年変化により、自然な光沢が増し、独特の魅力を放ちます。
◎チーク材の木目は美しく、直線的で時折波状の模様が見られます。木材には天然の油分が含まれており、手触りが滑らかで、磨くと艶やかな光沢が現れます。
◎チーク材は非常に耐久性が高く、特に水や湿気に対する耐性が優れています。これは、チーク材が天然の油分を多く含んでいるためです。
◎チーク材が含む油分は、水分やシロアリ、腐朽菌から木材を保護します。さらに、耐腐朽性に優れており、屋外でも長期間にわたって使用可能です。
◎チーク材は大変人気で、テーブル、椅子、キャビネット、ベッドフレームなど、耐久性と美しさが求められる家具に多く使用されます。
◎チーク材は特に高級家具の製作において非常に人気があります。木材の色合いや木目が美しいため、年月が経っても価値を保ち、むしろその価値が増すこともあります。
◎チーク材の優れた耐水性と耐久性は、船舶のデッキや内装材としても重宝されています。特に、船舶用のデッキ材としては古くから使用されており、過酷な海洋環境でも耐えうる素材として評価されています。
◎チーク材は、屋内の建築材料としても広く利用されています。特にフローリング、ドア、窓枠、外壁パネルなどに使用され、長寿命でメンテナンスが少ないため、高級住宅やリゾート施設での採用が多いです。
◎チーク材は屋外での使用にも非常に適しており、ガーデンファニチャー、テラス材、外壁などの外装材としても使用されます。紫外線や雨風にさらされても、腐食や変色が少なく、長期間美しい状態を保つことができます。