カリン材(花梨材)とは?
・カリン材(花梨材)は高級木材の一つで、特にその美しい色合いと硬さにより、さまざまな用途で利用されています。
・カリン材は東南アジアに多い樹木で、アジア地域で古くから重用されてきた歴史があり、希少性も高く、高価な木材です。
・カリン材は、カリン材特有の美しさを活かした高級家具やインテリア、楽器、装飾品などがつくられています。
【カリン(花梨)材の特徴】
〔1〕概要
◎学名は「Pterocarpus indicus」で、マメ科カリン属に属する広葉樹です。主に東南アジアや南アジアに分布しています。
〔2〕色合い・木目・香り
◎カリン材は赤みがかった濃い褐色から赤褐色を持ち、時間が経つとさらに深みのある色に変化します。磨くと美しい光沢が出るのが特徴です。
◎カリン材は木目は非常に細かく、縞模様やうねり模様が見られ、装飾性が高いです。
◎加工時に甘い香りが漂うのも特徴で、これが「カリン材」の名前の由来となっています。
〔3〕硬さ・密度・加工
◎カリン材は非常に硬い木材で、傷がつきにくく、耐久性に優れています。この硬さから、加工がやや難しいとされますが、その分、完成品は長持ちします。
◎カリン材は重量があり、非常に密度が高いため、重厚感のある仕上がりになります。
◎カリン材は硬いため、手作業での加工にはやや困難が伴いますが、機械加工では比較的容易に扱うことができます。
〔4〕用途
◎カリン材はその美しい木目と色合いから、高級家具に多く使用されます。特にテーブル、キャビネット、チェストなどでその特性が活かされます。
◎カリン材は硬さと音響特性の良さから、ギターやバイオリンなどの楽器にも利用されます。音の響きが豊かであるため、音楽家からの評価も高いです。
◎重厚で美しい床材としても人気があります。特に高級住宅や商業施設で使用されることが多いです。
◎カリン材はその美しい外観から、彫刻やインテリアの装飾品としても使用されます。宝石箱や手作りの工芸品に使用されることもあります。